薬の与え方について
Q:薬の与え方(経口投与法)について教えてください。
A:猫は経口薬を非常に嫌います。何とか工夫してスムーズに与えるようにします。
■錠剤
1) 直接片手で錠剤をはさみ(人差し指と中指の指先で挟むように)、もう一方の手で猫の口を押し開け(上唇を犬歯の先端に当たるようにつまみ、錠剤をはさんだ手の薬指または小指を用いて猫の下顎を押し下げて開口させるように)、錠剤を舌の奥(ノド部)に押し込み、すばやく口を閉じます。口を閉じたままで鼻先を上へ向け、ノドもとを軽くさすると、飲み込みます。猫では、口を閉じたままで鼻先に息を吹きかけても効果があります。鼻を舐めてその拍子に飲み込みます。
■ 粉剤
1) 少量の好みの食事に混ぜ込んで与え、それを食べ終わった時点で残りの食事を与えます。
2) 少量の牛乳、スポーツ飲料、水(余り飲まない場合は少量の砂糖を入れる)に溶かして与えます。
■ シロップ
1) 直接口の脇からスポイトで徐々に流し込みます。
2) 少量の牛乳、スポーツ飲料、水(余り飲まない場合は少量の砂糖を入れてる)に溶かして与えます。
■ 目薬
頭をおさえて上向きにして、後方から目薬を持っていき、滴下します。
■ 耳の薬
猫の耳は、人間と違って外耳(耳の入り口から鼓膜まで)が曲がっているため、奥まで見通せないので注意深く使用します。皮膚とは異なり、非常に敏感のため綿棒などを用いる場合には、こすり過ぎに注意してください。