皮膚薬
Q:皮膚病の原因は?
A:原因としては、外部寄生虫(ノミ、ダニなど)やカビ(皮膚糸状菌など)が原因のもの、アレルギーに関係するもの、ホルモンのアンバランスによるもの、神経性のものなどがあります。原因の特定は困難なケースが多いといえます。
Q:現代製薬の皮膚病薬には何があるのですか?
A:軟膏タイプの「ネオスキン-S」、薬浴タイプの「ゼレトン」があります。
ネオスキン-S : 湿疹、アレルギー性皮膚炎、掻痒性皮膚炎、脱毛疹、皮膚糸状菌症、じんま疹
ゼレトン :外部寄生虫症における症状改善、湿疹、アレルギー性皮膚炎、掻痒性皮膚炎、皮膚糸状菌症、じんま疹
Q:化膿している場合は?
A:動物病院で獣医師の診察を受け、抗生物質等の内服薬などを処方してもらいます。放置した場合、化膿菌が全身に拡がることがありますのでご注意下さい。
Q:対応方法は?
A:細菌感染による化膿がなく、患部が比較的小さい場合、軟膏の「ネオスキン-S」を適宜うすく塗ります。軟膏タイプですので、塗布部のベタつきが気になる場合は2~3 回ティッシュペーパーで軽くおさえていただければ、ベタつきは減ります。よく見られる湿疹などの皮膚の炎症(かゆみ、発赤、腫脹)の他、脱毛疹には「ネオスキン-S」、カイセンダニ、ノミによる皮膚炎には「ゼレトン」が効きます。患部が広範囲な場合、薬浴剤「ゼレトン」を使用します。その他にドッグフードの変更、ノミ・ダニの駆除を目的とした住環境の清掃などを行ってください。
Q:薬をなめても大丈夫ですか?
A:基本的にはなめないでいただきたですが、薄く塗っている限り、薬をなめても副作用の心配はほとんどありません。気になるようでしたら、塗布部の上からティッシュペーパーなどで軽くおさえていただいても結構です。ただし、妊娠中の動物または妊娠の可能性がある動物には、舐めさせないように注意してください。 (「ネオスキン-S」に含まれるサリチル酸には経口的に多量摂取による毒性の報告があるため)。
Q:目の周りや耳の中に塗ってもよいですか?
A:目の周りは薄めに、目に入らないよう注意して塗ってください。耳介部を含めた外耳道部は皮膚より大変層が薄く、かなり敏感で外耳炎が生じている可能性もありますので、絶対に塗らないでください。耳には耳専用のお薬をご使用ください。