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ワンちゃんQ&A

虫下し : 内部寄生虫の駆除薬

Q:内部寄生虫とは?

A:体の中に寄生する虫で、主なものに消化管内に寄生する回虫(かいちゅう)、鉤虫(こうちゅう)、鞭虫(べんちゅう)などの線虫類、瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)などの条虫類、血管内に寄生するフィラリア(犬糸状虫)があります。消化管内寄生虫でもっとも感染が多くみられるのは回虫で、次に条虫、鉤虫です。

Q:現代製薬の虫下しは?

A:シロップタイプの『ピペラックスシロップ』があります。細く白い虫の回虫(便の中に3~20 ㎝)のみに効果があります。

Q:寄生虫の感染の確認は?

A:寄生虫の卵は糞便中に排泄されますが、肉眼的には見えません。動物病院での糞便検査や糞便中に排泄された成虫が飼い主様に発見されて初めて感染が分かります。フィラリアを除く内部寄生虫の感染は、一刻を争う病気ではないので、糞便中の成虫を発見してからでの対応で十分に間に合います。ただし、犬猫の回虫は母子感染があるので、特に交配前の駆虫が重要になります。2 ヵ月未満の幼若の場合はリスクを伴いますので、動物病院で対処された方がよいでしょう。

Q:条虫とは? 条虫に効く薬は?

A:条虫は別名サナダ虫といい、瓜実(ウリザネ)条虫はノミやシラミなどが媒介し、扁平で細長く、体が0.5~1 ㎝ぐらいの節に分かれています。大きい個体では体長50 ㎝以上、片節数100 個以上となります。成熟・老熟した片節が虫体から離脱して肛門から体外に出ると、自発性の運動を行い、次第に崩壊し、虫卵を放出します。肛門の周囲、犬猫が使用している敷物の上の白っぽいゴマ粒または米粒のようなものが条虫の片節です。現在、条虫の駆虫は、動物病院での対処となっています。

Q:虫下しの投与量は?

A:

ピペラックスシロップの投与量 [計量は、添付のスポイト(3mL 用、1 目盛0.5mL)を使用します]

体重に応じて1 回に与える量を決めて、与えてください。そのまま与えるか、水または牛乳、食事などに混ぜて与えます。体重1 ㎏につき0.55~1.1mL が1 回に与える量です。初めて与えるワンちゃんネコちゃんには体重1㎏につき0.55mLで様子をみることを推奨します。なお、過剰投与になりますので、虫下しを与えましたら翌日以降は連続投与は行わず、様子をみてください。

  投与例(ピペラックスシロップ):
  1日1回与えます。※再度、駆虫をする場合は10 日以上間隔をあけてください。

犬の体重 1 回に与える量
2 ㎏ 1.1~2.2mL
5 ㎏ 2.75~5.5mL
10 ㎏ 5.5~11.0mL
30 ㎏ 16.5~33.0mL

※以降、体重が1kg増えるごとに0.55~1.1mL増量してください。

Q:虫下しの効果と投与間隔は?

A:まず1回量を与えて様子をみます。虫下しが寄生虫に対して効果があると、投与1~3日後にけいれん・マヒを起こした成虫が糞便中に排泄されてきます。この1回の投与量を寄生虫が糞便中に排泄されなくなるまで、10日以上の間隔で繰り返します。通常10 日間隔で2~3 回程度繰り返していただくと、お腹の虫はいなくなります。

○回虫に対する虫下しは、小腸に寄生している成虫には効果がありますが、卵や体内を移動している子虫には効果はありません。子虫が成熟するのをまって、再度、虫下しを投与して駆除するという方法をとります。

○糞便の中に排出された卵は感染能力を有していますので、ヒトへ感染することがあります。人への感染を防止するためには、感染動物の早期の駆虫と排出された糞便を速やかに処理することが重要です。処理後は、必ず石鹸で手を洗う習慣をつけましょう。

Q:投与のタイミングは?

A:虫下しは、消化管内をゆっくりと通過した方がよいので、食事中あるいは食後30 分以内に与えた方がより効果的です。食間に与えても効果はあります。

Q:投与の仕方は?

A:シロップタイプは、直接スポイトで口から、または少量の飲み物に溶かして投与します。

Q:寄生虫が下痢便中に排出されていたら?

A:必ず下痢が治ってから虫下しを投与してください。下痢便を排泄している時に虫下しを投与した場合には、下痢の症状が強くなることがありますのでご注意ください。