小鳥・小動物の病気
ハムスター
ハムスターは生態系の中では捕食の対象になりやすい弱い立場の動物なので、体が弱っていても本能的に元気なフリをします。 そのため、病気の発見に遅れてしまう事がしばしばあります。 いつもと何かが違うと思ったら早めに獣医師に相談しましょう。 また、治療も大事ですが、予防の方がもっと大事だということを忘れないでください。
病気のサインを見逃さないで
・食欲がない、口が閉まらないで、よだれがたれる
→ハムスターの歯は一生伸び続けますが、通常は歯をかみ合わせて摩擦させることで、適度な歯の長さに調整しています。 しかし金網などをかじって歯が曲がった、歯が欠けたりすると、歯をうまくかみ合わせることができず、歯が伸び過ぎてしまい不正咬合になります。
・歩き方がいつもと違う
→ハムスターの歩き方がいつもと違うように感じたら、骨折や脱臼の可能性が考えられます。すぐに動物病院に連れて行きましょう。
ハムスターは身軽ですが、骨折しやすい動物です。飼育環境の安全性には十分に注意してください。
・下痢をしている
→下痢の原因には様々な原因が考えられます。細菌、腸内寄生虫、カビなどの感染や、脂肪の摂り過ぎ、ストレスなども下痢の原因となります。
常日頃から、ストレスの少ない環境づくりに心がけ、種子類、おやつの与え過ぎにも注意してください。
・ぐったりしている
→冬季の寒い時でしたら低体温症、夏季の暑い時でしたら熱射病かもしれません。低体温症でしたらすぐに体を温めてください。逆に、熱射病の場合は湿らせたタオルなどで体を冷やしてください。いずれの場合も、早急に動物病院に連れて行きましょう。ハムスターの適室温は20~28℃です。夏季や冬季でも、この温度を保つようにしてください 。