猫の病気
猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)
症状
感染して最初の数ヶ月は、発熱や下痢をしたり、リンパ節が腫れたりしますが、次第に無症状となります。
このような期間を急性期といいます。急性期が過ぎると健康な猫と一見して見分けがつかない無症状キャリア期に入ります。無症状キャリア期は4~5年続き、やがて猫エイズを発症します。症状として一番多いのが口内炎です。また鼻炎、結膜炎、下痢のほかに、慢性の皮膚炎や外耳炎などの症状も現れるようになります。その後、免疫力低下が原因で貧血が激しくなり、体重が激減し、ほかの病気を併発して死に至ることがあります。ワクチンのない恐ろしい感染症です。
原因
すでに猫エイズウイルスに感染している猫との直接的な接触や、汚染血液との接触等の直接的接触が主な原因となります。 一番多いのがケンカによるもので、その他交尾、お互いに舐め合っている猫同士でも感染すると言われています。
治療の方法
現在のところ猫エイズに対する有効な予防・治療法はありません。猫エイズウイルスに感染したら、免疫力が落ちないように、栄養状態を良好に保ち、ストレスを感じさせないようにして、発症をできる限り遅らせるようにします。
接触感染のみで伝搬するので、感染猫と接触させない目的で外に出さないことが重要です。