猫の健康管理
発情期・避妊手術
動物病院で行われる猫の手術で一番多いのは避妊・去勢です。避妊と去勢は、さまざまな病気を予防できるというメリットがあります。 ここでは発情時期、去勢手術のタイミング・メリット/デメリットに関して見ていきましょう。
発情期
メス猫の発情期は年に2~4回あり、最初の発情は生後6~8ヶ月ごろに訪れます。春先に多い傾向にありますが、ほぼ一年中発情可能です。発情期間は1~2週間ほど続き、普段とは違った鳴き声でオス猫を惹きつけます。一方でオス猫には発情期という決まった時期はなく、発情したメス猫が近くにいると反応して発情し、交尾可能の状態になり、自ら発情はしません。
去勢・避妊手術のタイミング
去勢・避妊手術のタイミングは生後4~6ヶ月頃が適切です。メス猫の場合、最初の発情がくる前に手術をしたほうが、子宮や乳腺の病気にかかりにくくなると言われています。
去勢・避妊手術によるメリット
オス猫
・けんかをしなくなる
・創傷から感染する病気(猫エイズウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症)の予防
・精巣ホルモンが関与する精巣疾患や前立腺の病気の発症率が低くなる
・尿スプレーやメス猫を求めての放浪、脱走が減少
・性格がおとなしくなる
メス猫
・性ホルモンが関与する乳腺腫瘍、子宮蓄膿症の発症率が低くなる
・妊娠の回避
・性格がおとなしくなる
去勢・避妊手術によるデメリット
・肥満になりやすくなる :ホルモンバランスの変化によるもので、適切な食事管理、運動によって防ぐことができる。